ボルゲーゼの名品を言葉で

ボルゲーゼ美術館展」(@東京都美術館)に行く。月曜日は本来休館日なのだが、今日は企画展ごとに設けられる「障害がある方々の特別鑑賞会」の日で、障害者とその付添いを無料で入れてくれるのである。
これまで視覚障害の方と何度か言葉で美術鑑賞をしてきたが、今回はけっこう難易度が高かった。ルネサンスバロック期の、神話や聖書や聖人をモチーフにした作品ばかりで、それぞれにシンボルやアレゴリーが盛り込まれているから。まだ現代美術の方が解釈に自由があるので言葉にしやすい。
ところで東京都美術館は、本展のあと改修工事のため2年間休館となる。館の人によると、トイレを倍増しエレベータを設置してバリアフリーな施設にするとのこと。この美術館は、今日のような日を長年設けたりして障害者のアクセスに関しては意識が高いので、どのように生まれ変わるか、楽しみである。