2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年の約10冊

古書の約10冊 今年は戴きものに恵まれた。生前の詩人の記憶も。受け継ぐことの喜びと責任。 水沼靖夫『四季の子守唄』私家版、昭和46年 透明な滴くを放射状に きらめかせて燃えた あの水々しかった太陽 たとえ真火な荒野がすぐみえるとも いつまでも霧のむこ…

保忌

高祖保よ、君をかなしむ、 さやうならとも言はないで、 ビルマに消えた『雪』の詩人よ。 悲しい戰さの受難者よ。 高祖保よ、君をしのぶよ、 お行儀のよい來訪者、 禮儀正しい通信者、 待たれる人よ、待たれるたよりよ、 僕の孤獨の慰安者よ、 追悼文の豫定の…