古書の約10冊 隅江三郎『詩抄』私家版、昭和14年 老いたるノビオ雲の室(へや)から 私は降りてゆく かたくなな灌木の 隧道をぬけて。 あしもとの空隙で 私の脚は纖(ほそ)い脈になる。 ともすれば 退(の)いてゆく空 それにも似てゐる 私の耳がら。 私の…
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