2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Enchiridion 31-2 フランシス・ベーコン その2

人びとの知力と知識の似姿は、書物のなかにいつまでもあり、時の損傷を免れ、たえず更新されることができるのである。これを似姿と呼ぶのも適当ではない。というのは、それはつねに子をうみ、他人の精神のなかに種子をまき、のちのちの時代に、はてしなく行…

Enchiridion 31-1 フランシス・ベーコン その1

ベーコン卿 1561-1626 学問は〔思考の〕楽しみと〔弁論の〕飾りと〔仕事を処理する〕能力のために役立つ。楽しみのためになる学問の主な効用は、私生活と隠退時にある。飾りのためになる主な効用は、会話にある。そうして能力のためになる主な効用は、仕事に…

Enchiridion 30 フィリップ・シドニー

サー・フィリップ・シドニー 1554-1586 行為の支配権はすべて知によって得られるべきであり、知は多くの知識を集めること、すなわち読書によって最もよく得られるべきものであることは、論を俟たない。『詩の弁護』1595年 Alexander Ireland (ed.), The Book…

Enchiridion 29 ジョン・リリー

ジョン・リリー 1554-1606 銭金あふれる財布より、書物あふれる書斎の方が、はるかにふさわしい。『ユーフュイーズ:機知の解剖』1578年 Alexander Ireland (ed.), The Book-Lover's Enchiridion, 5th ed., London, Simpkin, Marshall & Co., 1888, p.28.

Enchiridion 28 英国国教会祈祷書

英国国教会祈祷書 1549年版 読み、銘じ、学び、且つ深く味わい…降臨節第二主日特祷 Alexander Ireland (ed.), The Book-Lover's Enchiridion, 5th ed., London, Simpkin, Marshall & Co., 1888, p.28.

Enchiridion 27 ジョン・フローリオ

ジョン・フローリオ 1553-1625 書物の名誉について 名聞ひとたび立ちしのち 然るべきこと、そは記憶 次いで載籍、後人のため 名士の名前、その徳行 他の誉れなど藻屑のごとく 本分欠けば直ぐと消え いかな偉功も忘却の果て 在りし日のこと誰か覚えん 記憶乏…

書物の変

書物の変―グーグルベルグの時代作者: 港千尋出版社/メーカー: せりか書房発売日: 2010/02メディア: 単行本 クリック: 53回この商品を含むブログ (32件) を見るKindleやGoogleブック検索の登場など書物の世界におとずれた変化を見つめながら、人と物資と記憶…