社会派にウケるマッキアイオーリ展

招待券をもらったので、「イタリアの印象派 マッキアイオーリ展」(@東京都庭園美術館)に行く。19世紀後半、「マッキア(斑点)」の技法でイタリア美術にリアリズムの革命をもたらした芸術家グループの回顧展。日本では30年ぶりなんだとか。
しかし、トスカーナの田舎風景より印象的だったのは、同行した吾妻氏の反応。美術鑑賞が苦手な社会派の彼女が「いやー、今日はよかった!!」を連発するのである。「今日は」って、いつも展覧会にはついてこないじゃんか。
なんでも、マッキアイオーリとリソルジメント(イタリア統一運動)との関わりがよく解説されていたので、作品の社会的背景が分かってよかったとのこと。このグループが結成されたカフェ・ミケランジェロの風刺画で、ハーバーマスを思い出したとか・・・
「絵ぇはパッパと見て、字ぃばっかり読んでたけどね」
自分で図録まで買って読んでいた。これは革命的なことである。
ということで、美術鑑賞が苦手な社会派にもおすすめの展覧会。