Kindleが書物でなくなるところ

所用で空路、讃岐国に赴く。移動中の読み物としてKindleしか携えてゆかなかったのだが、これは失敗であった。
未来の書物Kindleといえども、飛行機の中ではただの「電子機器」である。よって、離陸前および離着陸時には使えない。羽田―高松間1時間10分のうち、読書できたのは正味40分弱であった。Kindleが使えない間はボケーっとしているしかない。紙の書物もあれば、こんなことにはならなかった。
教訓:空の旅には紙の読み物も携えるべし。
とはいえ、短い時間でもKindleはあれこれ気の向くままにつまみ読みできるから、その点は便利。今回行き返りの機中で読んだもの:神西清「青いポアン」(短編)・尾形亀之助『障子のある家』(詩集)・幸田露伴『連環記』(中編)のさわり。これらを紙で読もうとすると、3冊鞄に入れてこなければならない。


おまけ:讃岐の名峰・讃岐富士(飯野山)。平野にこんもり佇む姿がかわいい。