Enchiridion 2 ソクラテス

ソクラテス B.C.468-399

暇さえあれば人々の著作を読んで自分自身を高めなさい。彼らの骨折りの成果を容易く我がものにできるのだから。富よりも知識を好みなさい。富ははかなく、知識は不滅なのだから。※


Alexander Ireland (ed.), The Book-Lover's Enchiridion, 5th ed., London, Simpkin, Marshall & Co., 1888, p.1.

※出典不詳。プラトンではなさそう。なお、関係すると思われる表現がクセノフォンの『メモラビリア』にある。

そしてまた私も・・・(中略)・・・古えの賢人たちが書巻に書きのこしてくれた宝は、これをひもといて友人たちとともに閲読し、もし何か良いことを見つければわれわれはこれを抜粋し、そして互いに裨益し合うことができるのを、無上の得と考えるのである。
クセノフォーン『ソークラテースの思い出』佐々木理訳、岩波文庫、1953年、60-61頁