李朝の「木偶」展

李朝の「木偶」展 豊饒な葬いの群像」(@茶房 李白、6月20日まで)に行く。


「木偶」(モグ)とは、朝鮮で葬儀に使われていた喪輿(サンヨ)を装飾する木彫りの彩色人形。19世紀後半から20世紀半ばまでのもの約100点が、韓屋を模した茶房の李朝家具に、直置きで展示されている。日本で初めての企画展なんだとか。
木偶には、人物像だけでなく、鳳凰・鷺・龍・兎などの動物や、蓮花・牡丹といった植物を象ったものもある。おもしろいのが、人が獣にまたがった像の数々。何の獣か知らないが、みなユーモラスにデフォルメされている。まるまる太った龍(のような獣)が一番人気とのこと。
このような像のついた輿に乗せられて、死者は墓まで運ばれていったのである。なんとも賑やかな旅立ちの演出。
とても珍しいものを見せてもらったのだが、朝鮮文化には疎いので、像のいくつかにでもちょっとした解説があれば、なおよかった。
カフェオレを飲んで帰る。

※ 民博のHPに喪輿の解説と画像がある。木偶がどのように取り付けられていたかが分かる。http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/korea/03.html