佐伯祐三の下落合

佐伯祐三展―下落合の風景」(@新宿歴史博物館)に行く。

パリからの一時帰国時代(1926-27年)に描かれた連作「下落合風景」13点に焦点をあてた、新宿ならではの企画。目白文化村などのハイカラな洋館ひしめく街並ではなく、電柱が立ち並ぶ通りや日本家屋・銭湯の煙突・農家といった、一見地味な風景がモチーフとして選ばれているところに、彼独自の美意識を感じる。ほか、初期の自画像やパリ時代の作品、遺品なども展示。
図録には出品作品以外のものも含まれており、解説・資料も充実していて1000円と、かなりお買い得。

図録の解説をもとに「下落合風景」で描かれたスポットを巡りながら、昨日オープンした中落合の「新宿区立佐伯祐三アトリエ記念館」に行く。

ここは佐伯祐三の自宅兼アトリエがあったところ。保存されたアトリエが記念館として公開されている。パネル展示やDVDの上映など。ちょいとぴかぴかに整備しすぎの感がする。

下落合の薬王院で、牡丹を見て帰る。